夢幻泡影な日々

内向的で偏屈でガノタな一般人、えすえふ。の生活や趣味や思うところを徒然なるままに書きとめる場所。

【ネタバレなし版】新サクラ大戦の感想

気づけば年の瀬いろいろとまずいことが山積みなものの、何とかなるかという気もしてきたさいえんすふぃくしょん。です。

年の瀬の時間の流れ早いわぁ。

なんでそんなに早いかというと、大掃除にいろいろな準備にというやらなければならないことの合間に新サクラ大戦プレイしてるからだったりするわけなのです。

というわけで雑な導入で始まった本日のテーマは、先週発売された「新サクラ大戦」の感想です。

 

【注意!】本記事は、ネタバレなし版です。本作は性質上ネタバレが無いほうが100倍楽しめると思いますので記事を分けさせていただきます。本編の核心部分や固有名詞などには極力触れないように記述しますが、それでもある程度雰囲気が伝わってしまう可能性があります点をご留意ください。また、ネタバレあり版はこちらになります。

 

aussergewohnlich.hatenablog.com

 

プレイ済みの方はネタバレあり版をどうぞ*1

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サクラ大戦(限定版のすがた)HGバルバトス君が比較にならないビッグサイズ。

 

はじめに

  私は発売日前から限定版を予約していましたので発売日当日に入手することが出来ました。当日は予定があったのと年末でいろいろと忙しいこともあり、一日のプレイ時間はそれほど長くありません。おそらく一日1時間ほどだと思います。ただ、後半は引き込まれて夜中に連続プレイしたので7時間くらい連続プレイしていたと思います。このようなプレイ時間で12/13~12/19朝に一週目をクリアしました。
 一週当たりのボリュームは少ないとは感じないものの、やや物足りない気持ちもあるというのが個人的な感想です。

 プレイスタイルは物語を楽しみつつ選択肢を直感で選びながら特にルート等を考えずにプレイしました。ただ、モブキャラクターやサブキャラクターにも声をかけるようなプレイだったのでやや時間がかかりました。特に物語で詰まることもなく、最終話まですんなりとプレイできたと思います。

 

シナリオについての感想 

 サクラ大戦ここに復活セリ!といった感じがします。
 かつてのサクラ大戦の良さを壊さないように気を使いながら、新たな風を送り込むことに成功していると思います。シリーズの経験者からすると「あぁ、これぞサクラ大戦」と思うことうけあいです。懐かしさに終始ニヤニヤしてプレイしてしまいましたww

 

 だからといってシリーズプレイ経験*2が無いと楽しむことができないというわけではありません。むしろ、新たな層を取り入れるサクラ大戦ビギナーへ向けたゲームという印象すらあります。雰囲気を壊さぬまま、プレイ感を現代に合わせて進化させているという印象で、サクラ大戦の世界へ入りやすくなったと感じました。
 過去を知っていればこそという場面は確かにあるにはあるのですが、きちんと劇中で言及がありますし知らない場合でも感情移入できるシナリオ上の仕組みが効いているので、理解できなくなるということは無いと思います。そのほか、過去シリーズはオマケ要素あたりで顔をのぞかせることがあるくらいなので初めてサクラ大戦に触れる方でも安心して遊べる入門用にもいいゲームだと感じました。


 ただ、これはどのサクラ大戦シリーズでも言えることなのですが、きちんと科学的考察が~という姿勢で見るとちょっと超展開と感じてしまうかもしれません。これはどの作品でもそう*3なので「野暮なことは言いっこなしだぜ」と粋に流すのが楽しむコツです。

 

 

ゲームシステムについて

 ゲームシステムは、アドベンチャーパートと戦闘パートに分かれるのは従来通りですが、バトルパートがサクラ大戦Vエピソード0」のような無双系のアクションゲームになりました。アドベンチャーパートはマップを自由に歩き回ってキャラと交流し好感度を上げていくというシステムで特にフラストレーションは溜まりませんでした。以下はバトルパートで感じたことです。


 システム面的には、ややカメラワークの部分にやや扱いづらさを感じましたが、全くプレイできないというような扱いづらさではなく、慣れれば問題ない部類です。ただ、多少ロックオンなどの視点変更補助が欲しいところでした。
 アクションパートの難易度も特にストレスなく最終面までいけるくらいの難易度だと感じました。もし、難しい場合でも戦闘評価がやや下がるのと引き換えに機体の補強ができるのでクリアするのは問題なくできると思います。


 ステージもアスレチックが凝っていてそれほど単調とは感じませんでした。が、自分は敵の攻撃よりもアスレチックが苦手で、その点でややフラストレーションが溜まったかな。といっても、やり直しが効く上に、ギミック自体はシンプルなのでこの辺りは個人差かと思います。

 

グラフィックについて

 美麗です。キャラクター・マップともにかなりレベルが高いと思います。


 特筆するべきは3D造形の質感の良さです。素材によってきちんと光の反射が違い、洋服一つとっても生地の材質の違いまで表現されていました。また、きちんと各キャラクターデザイナーさんの設定に近い形でモデルが造形されており動いても特に目立つ破たんはありません。光の具合によってはセル画のように見えるシーンもあり、グラフィックにかなりの力がそそがれていると感じました。


 霊子戦闘機の3Dも初代からかなりの進化を見せています。最初は「スチームパンク」「産業革命直後のブリキの機械」といった趣が強かった機体が、洗練されたヒロイックな格好良さを持つロボに進化しています。もちろんこちらも動いても破たんすることなく、人間と頭身が異なるのにもかかわらずきちんと機体ごとに個性ある動きをしていて、キャラクタライズされた魅力を感じました。

 

キャラクターについて

 だれが影が薄いとかそういう偏りもなく、みな強烈に個性がたって魅力的な性格をしています。少なくとも過去作キャラクターに喰われるといった事態は無いと感じました。

  きちんとキャラクターごとの背景がありみんな素晴らしいキャラクターだと思っています。正直語り足りないところです。キャラクターについてはどうしてもネタバレに抵触するので詳しくはネタバレあり編で書いていきます。

その他プレイ感について

 本作はメインストーリーを追いかけつつ、ヒロイン毎の個別要素をみていくタイプのゲームゆえ仕方のないことですが、「お使いゲー」「ムービーゲー」の側面があります。
 アドベンチャーパートでの話の導入とムービーのクオリティがきちんとしているため私は全く退屈することはありませんでしたが、「順番関係なく自由にストーリーを追いかけられるタイプのゲーム」「アクションがメインでムービーが少ないゲーム」を期待すると少々期待外れとなる可能性があるかもしれないです。

楽曲について

 すんなりと入ってくる神曲ばかりです。流石田中公平先生だ……!

 どの楽曲もかなり力が入っています。クオリティが本当に高い。流石歌劇団を元ネタにして歌に力を入れているだけあります。正直、歌目当てで初めてもおつりがくるレベルではないかな~と思います。

総評

 かなりいいゲームだと思います。
 一部粗削りな面が無いとは言い切れません*4が、それでも令和の世に太正*5が復活するというインパクト、魅力的なキャラクターたち、圧倒的美麗なグラフィック、(詳細がネタバレとなるから言えないのがもどかしいが)一本筋の通ったシナリオと、完全復活といってよい素晴らしい作品であると思います。

 

 正直、ネタバレなしでは全然語り足りません。感想をまとめるためにノートに走り書きしたら10ページに上ったくらい語りたいことがあるのです。私は元からサクラファンなので熱が上がって当然ですが、触れたことがない人がサクラ大戦にはまってくれたら嬉しいなぁ……。
 今作が多くの人に受け入れられてサクラ大戦というコンテンツが末永く続いてゆくことを祈っています。

それでは、ネタバレなし版はこのくらいにしようと思います。【ネタバレあり版】もよろしくお願いします!!!

 

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*1:語りたくて仕方ないんです。サクラ大戦の新作が出るなんて( ;∀;) イイハナシダー

*2:ちなみに私はPSSS戦争(プレステセガサターン戦争)の時期に父がPSを購入していたためリアタイ組ではありません。ただ、アニメで幼いころに聞いたゲキテイが耳に残り、中学の頃友達のお兄さんから「サクラ大戦伝説」を聞きクラスで話題になった際にTUTAYAでCDをレンタルしたのがきっかけでハマり、PSP版で「1・2」をプレステ版で「3・5」をプレイしています。4はWindowsだけなんですよね……。そのほか、アニメはすべて視聴(ほぼレンタルVのOVAのみセル版購入)し、舞台は武道館ライブ2のBlu-rayを購入したくらいの新参に毛が生えて中堅になるか否かくらいのサクラファンです。

*3:リアルロボットの匂いも漂うのですが、霊力や魔の手先が存在する世界なのでストライクウィッチーズのような雰囲気かなぁ。ミステリーのように考察する作品というよりは、王道でガツンと心を震わせるタイプの作品なので、ある程度は「考えるな、感じろ」したほうが面白いです。

*4:この点に関してもネタバレがかかわってくるのでネタバレあり版で。

*5:サクラ大戦の世界では大正ではなく太正となっている。また、大正15年(1926年)に大正が終わらない。作中最新の世界観である新サクラ大戦では太正29年(1940年)といまだ太正時代である。