ガンダムSEEDに向き合ってみる HDリマスター3話・4話感想
30MMが楽しいけれど実店舗でなかなか武器セットを見つけられないさいえんすふぃくしょん。です。
安くて組みやすくて楽しいシリーズなんですが、モデラー以外にも刺さってヒットしそうですね。
今回は、ガンダムSEEDに向き合ってみる第二回です。
3話と4話の感想です。前回は細かく分けて書きましたが、今回からはもうちょっとまとめて書いてみたいと思います。
よろしくお願いします!
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あらすじ
第三話は「ヘリオポリス内でのクルーゼ隊との戦闘・アークエンジェルの脱出に向けたコロニー内戦闘」が主に描かれます。戦闘がメインのため迫力がある回でしたね。
また、第四話は宙域戦闘・避難民の収容、クルーゼ隊をまきつつアルテミスの傘に逃げ込もうとするもクルーゼ隊は強かで……。というお話。
どちらも過去の宇宙世紀作品(とりわけ初代)を強く意識したストーリーラインです。
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良かった点
ナタル少尉の座り姿!!!!!足がすらっとして!!!!最高!!
3話は戦闘がメインに描かれたので、なんといってもMSの動きが映えました。特にクルーゼのシグーの動きが良い。
ストライクとの機体性能差があるにも関わらず冷静に機体性能をチェックしながら立ち回るというのが猛者の余裕が感じられるのが良いと感じました。*1
また、ランチャーストライクのお披露目会なので、活躍していました。アグニの強火力をヘリオポリスの隔壁へのダメージという形で表現するのは視覚的にわかりやすく良かったと思います。
こちらも初陣となったアークエンジェルの戦闘も見ごたえがありました。アークエンジェルの初戦闘はコロニー内戦闘というガンダムシリーズでもなかなか珍しい形ですね。コロニーの中に戦艦が浮遊しているのは新鮮でした。*2
ストーリー面では、ムウさんによってコーディネーターとナチュラルの確執とキラがコーディネーターであることが言及され後に禍根があるという伏線描写が張ってあるのいいですね。また、キャラクターの性格の方向性が描きわけられていていいなと感じます。ムウが規律云々よりも現実をそのままとらえて柔軟に対応するのに対して、マリューはやや奇策に出ようとする傾向があり、ナタルは柔軟さが薄いかわりに軍規律的に正しい方策を取ろうとする。キャラクターの個性の違いも見ていて楽しいです。
子供の頃はMSの戦闘ばかり見ていて気づきませんでしたが、深い人物の描写はガンダムシリーズの魅力ですよね。それぞれ実際の問題に対してそれぞれの方向からの正論を言っていて。でも、その正論だけではカバーできないので柔軟な対処が必要になってくる。このあたりの対応のうまさが実践経験の差となって表れてくる。ムゥさんが格好いいのには格好いいなりの理由があるんだなぁと感心しました。
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ミゲル撃破
ミゲルがキラに撃墜されて帰らぬ人に……。OPのミゲルジン、一度も登場することなくMSD送りに……。このあたりの展開についてちょっと腑に落ちないなぁと思う点が個人的にあります。
ミゲルが撃破されるのはイイんです。アスランとキラの障害になるし、実際西川アニキも忙しかったでしょうし。
でも、じゃあ専用機使っとけよ!と。
せめてアスランなりなんなりが一回は専用機つかったげてよ!と。
というかデスティニーでハイネで西川アニキ出すぐらいならミゲル生かしておけばよかったじゃねーか!(これは先を知ってるから言える結果論*3ですけどね。)
ミゲルジンはアストレイ行きです。うーん、もったいない。ザフトでも無印時代は珍しい専用カラーなんですけどね。というかクルーゼ隊長がもうちょっと派手な色使いで専用色ならよかったのかな。サーモンピンクとローズレッドの某彗星のように。
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疑問に思った点
アークエンジェルの構造が気になりました。ローエングリンの砲口とカタパルトの位置ってこんなにかぶっていたっけと。まぁ些細なことです。
それよりも気になったのはキャラクター全体のお花畑思想です。
中立コロニーの育ちで戦争が非現実である点は前回よく描写されているな。と思って良いと思いましたが、やはり数を重ねてくると目につきます。
キラの戦いたくない(←こちらはまだ分かるというか当然だよねと感じる)
アスランの身勝手な軍機違反・命令違反(←!!!アスラン、軍人、え!?アスランについては話が進んでからいろいろとまとめてやります。)
救助されたのにいちいちデリケートな問題をばらまくフレイ(もっともフレイはそのために用意されたキャラクターといってもいい側面もありますが)
カズィやミリアリア、サイが戦時ボランティア(というより現地徴用義勇兵?)を買って出ているだけに、主要メンバーの悩みが若干過剰なお花畑*4と映るなと率直に感じました。
戦闘面での疑問点は、主に3話になるんですがアークエンジェル・ヘリオポリスの防衛戦なのに何故ソードパックやねんと。
敵のジンはばんばん拠点襲撃装備でビームバズをぶっ放してくるわけです。
リーチの差的に厳しいだろ流石に……。とどうしても思ってしまいました。
確かに、ランチャーパックだとコロニーに穴があくかもしれないし、そもそもランチャーパックが出せない何らかの事情があったのかもしれません。他には、エールパックはまだ準備中とか、販促上ランチャー→ソード→エールと行きたいというのもあったのかも。
このあたりにもう少し明確な理由付けが欲しかったですね。
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まとめ
以上が三話四話を通しての感想です。
総じて人物描写を楽しめる現状からすると物語が展開していくワクワク感と急に戦場という過酷な非日常に放り込まれたキラ達一向の動向が楽しめています。
この調子でSEEDアレルギーが治ってくれるかな?
あと、本筋とは関係のない話ですが、私生活上いろいろ忙しく視聴から文字起こしが遅くなってしまいなんだかごちゃっとしちゃいましたね……。反省。
HDリマスター三話四話編感想は以上です。
読んでくださりありがとうございました!
*1:クルーゼはまんまシャアのオマージュだなぁというのがありありと感じられましたが、シャアに比べて冷静さが強く不気味なところが独自の味付けで面白いですね。
*2:戦艦のコロニー内戦闘で有名なのはF91とかでしょうか。スペースアークがコロニー内で戦闘するシーンも印象的です。
*3:結果論ついでにハイネもっとうまく使ってたらシンもアスランももっとまともになってたんじゃないの!?せめて2,3話かけて活躍を描いてほしかった。まぁ結果論ですけどもね。
*4:もっとも、2002年当時の日本の世相からするとそのような態度が日本人のステレオタイプ的な意識だったのかもしれませんが。「9.11のテロをどこか映画のように眺めつつ、戦争をブラウン管の中に閉じ込めて~」なんていうと劇パト2の荒川みたいですネ