夢幻泡影な日々

内向的で偏屈でガノタな一般人、えすえふ。の生活や趣味や思うところを徒然なるままに書きとめる場所。

【ネタバレあり】新サクラ大戦キャラクター感想(帝国華撃団関係者編)

前回のネタバレあり記事で新サクラ大戦について7000文字くらい語りました。

 

aussergewohnlich.hatenablog.com

 

が、まだまだ語り足りねぇなぁ!!

というわけで、本日も語っていきたいと思います。今回はキャラクター(帝劇関係者編)です。

 

この記事は新サクラ大戦ネタバレを多く含みます。物語の根幹にかかわる重大なネタバレがあるので、ご注意くださいませ。未プレイで新サクラ大戦どんなもんかなぁという方向けにネタバレなし記事もご用意しておりますのでそちらもよろしくお願いします!

 

aussergewohnlich.hatenablog.com

 

 ネタバレ配慮空白はじめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ配慮空白終了。

 キャラクター編

 新サクラ大戦のキャラクターは皆きちんとキャラ立ちがしっかりしています。各キャラクターについて思ったことを個別で書いていきます。

 

神山誠十郎

 新たなる帝国華撃団隊長。いろんな部分で大神さんよりも「柔らかい」性格のキャラクターだと感じました。

 名前が「(大)神(陶)山」と読めそうなのでやはり大神一郎の遺伝子*1を多数受け継いでおり、新時代のスタンダードを目指しているのが分かります。


 性格は、現実の時間・太正時代の時間ともに経過しているため、しっかりとした青年だけれどどこか幼さも残るといった感じに。それでも爽やかイケメンであり熱血な部分もありスケベ心に支配されることありなので大神さんよりもさらに「親しみやすいあんちゃん」ってかんじ。個人的には好きなタイプです。

 個人的には帝劇宣伝部通信で演者の阿座上洋平さんをよく見ていたので、神山くんは阿座上さんに大神さんの遺伝子をフュージョンアップ!!した感じだなぁと思いました。

 特に印象に残った部分は、わりと真面目な選択肢と思わせといてのスケベネタだったりします。終盤、アナスタシアのシリアスなドラマしてる最中に「今はアナスタシアを見守ろう……。」って選択肢が出たら真面目な選択肢だと思うじゃないですか!?まさか培養槽の全裸アナスタシア目当てだとは……。この男、プレイヤーの意図を超えてスケベしよる……!

 
 ちょっと気になった部分は、これはコスチュームがDLCである都合上仕方ないですが「最初海軍制服を着ていない」「モギリで客扱いの際も帯刀している」くらいでしょうか。こればかりはシステム的な部分なので言っても仕方ないですが。

 今後の展開で大神さんや新ちゃん(新次郎)*2と共演してほしいなぁ。

天宮さくら

 キズナアイに似てると散々っぱら言われがちですが、天真爛漫さと芯の強さをさくら(真宮寺)から受け継いだ正当ヒロインだと思います。
 神山くんが大神さんの遺伝子を受け継いだとすれば、まさしくさくらの遺伝子を受け継いだといえる天宮ちゃん。「刀の道に生きる乙女」であり「トップスタァの道を駆け上がる舞台女優」であり「破邪の血」よろしく「帝剣を作るための天宮の血」という思い運命も持っている。

 初代真宮寺さんに比べて嫉妬深さはあまりなく、幼ささえ感じる無邪気で天真爛漫なところがまぶしいですね。真宮寺さくらが「さくらさん」なら天宮さくらは「さくらちゃん」って印象。ところがそれだけではなく、信じたもののために熱くなって重い壁を壊してでも前に進む熱血な部分もあり、彼女のガッツに帝国華撃団が救われるシーンが幾つもあって好印象。

 スパロボで言ったら(精神コマンド「熱血」「根性」「友情」「勇気」「愛」「魂」)って感じ。ゲッターヒロインかってくらい熱い魂を持っててこの点が真宮寺さくらにない彼女自身の魅力かなと思います。

 かといって、竜馬や甲児みたいな熱い部分ばかり持っているわけでは無く「真宮寺さくら=夜叉」疑惑のさいに夢を失って傷ついたり、早合点で自暴自棄になってしまったりと年相応の少女らしさもきちんとある。このあたりが丁寧に描写されていてリアルですね。

 新サクラ大戦はそんな「天宮さくらの成長譚」でもあり、しっかりと地に足のついた物語となっていたと感じますね。
 アニメや続編ではもっと表情豊かなさくらが見れたら嬉しいなと思います。真宮寺さくらと出会ってほしい。

東雲初穂

 めっちゃいい子!

 第一印象としては「カンナの要素(漢女、食堂の主、豪快)」がある子なのかなぁと思っていましたが、カンナのような「くよくよ悩んでなんていられねーぜ!そうだろ!隊長!」って感じではなく「周りをよく見て自分が傷ついてでも仲間を守ろうとし、ひとり悩みを抱えたりする女の子」という感じ。どちらかというとマリアの要素を内面に秘めた感じ。カンナとマリアの娘って言われても納得できるような……。

 さくらを正気にもどすために結構ガチな殴り合い(顔面)を始めたときには女の子が顔面殴りあうんじゃない!と若干ジジィくさい心配をしてしまいました。それほどまでにまっすぐで縁の下の力持ち。カンナとはまた違うもののムードメーカーでしたね。

 神山くんもぶん殴られてましたが暴力ヒロインって感じは案外薄いです。それよりも圧倒的に「仲間を信じている」し「自分も悩んでいる」し「ふいに見せる仕草が少女」だし、「しっかり者でムードメーカーだけど、年相応の繊細さも持ち合わせた妹」みたいに感じました。*3

 江戸っ子のような口調からふいに見える弱い部分のギャップが可愛いんだこれが。

 キャラクターデザインは完全に最近の流行に影響されているなぁと思います。おもにおっぱい。

 5人娘の中で一番いいお嫁さんになりそうな子でした。カワ(・∀・)イイ!!

クラリス

 作家になることを夢見る少女でありながら「重魔導」という破壊の力に悩む「普通の女の子」ですね。

 キャラクターデザイン的にはBLEACHの織姫とかサクラVのダイアナとか似た姿のキャラがいますが、正統派な見た目と言うことが出来る美少女というかんじ。

 最初、帝劇宣伝部通信や体験版では毒舌さが目立っていましたが、一番早くお当番回が来たためかあんまり毒舌という印象は無いですね。*4

 「破壊の力」とそれにまつわる自分の家の負の歴史みたいなバックボーンがあれば力を恐れても仕方がないかなと思います。が、お当番回を経てトラウマを乗り越えてからは厨二病小説にその力の設定が盛り込まれてたり案外気に入っていそうではある。

 第一話でのマイナス発言が鳴りを潜めるのと、印象的な回が前半部(2~4話くらい)に集中していたりするので後半の怒涛のラッシュでもう少し個性的なイベントがあれば良かったなぁと思います。まぁ厨二病ノート事件イベントが用意され、作家としての成長が全話通してサブで描かれていたりするので空気というほどでもないと思いますが。

 第二話で成長してからは、折れない心を持った芯の強い女性として描かれているのも印象的でした。 

 アニメや続編でより深いところが描写されて欲しいキャラクターの一人ですね。堕天使物語は是非アニメでもイジってほしいところww

望月あざみ

 ゴスロリ・忍者・幼女・おまんじゅうとあざとい要素てんこ盛りなのに嫌味なあざとさにみえないスーパー忍者。

 中の人はアルペジオでもパステルイエロー*5でしたね。

 ストーリーは「本来は孤児であり、八丹斎に言われた『親は忍者』という嘘を信じている」という重いものですが、あの爺さんがどこまでホントのことを言ってるか怪しいので案外爺さんの実孫である可能性も否定できず、判断に悩むところ。

 サクラ大戦幼女枠の中ではかなりの有能さを誇るといった感じで、捕まっても自力で脱出できるし、諜報活動もお手の物だしとかなりの戦闘力を誇ります。それでいておまんじゅうがらみで年相応の顔を見せるので、かわいいかよ……!!!と。

 隊員の心の機微に触れられるキャラクターでもあり、アナスタシアの悩みを敏感に感じ取ったり、最終決戦前に神山くんの中にある緊張や恐怖を感じとってなでなでする側にまわるなど、優れた気配りを見せる辺り、良いキャラクターだなぁと思います。シャアが欲してたのこういうタイプの幼女なんかなぁ。

 彼女が有能すぎてミスターIの面目がことごとくつぶれ、ミスターIの無能さが際立っていたのは笑いました。

 最初から最後までかっこ可愛い個性的な忍者。やはり忍者は良いとこ持っていきますねー。

アナスタシア・パルマ

 すごいきょぬーその二。ではなく。

 サクラ大戦恒例の女スパイ。今回は隊員にいました。

 はじめは有能で立て直しに貢献してくれる大スタァといった趣でしたが、なぜか入れないタイミングで作戦指令室にいたり、親密度会話でスパイであることを匂わせたりと十分なネタ振りからの、告白。後半のストーリーの主役といってもよいでしょう。

 冷静な彼女が隊長や隊員と親密になるうちに辛くなっていって、最後は「帝剣」を持ちだし、令士を撃ち逃亡するものの、夜叉に使い捨てられ重傷に。それでも仲間として受け入れてくれた帝国華撃団と隊長のために罪に向き合い心から尽くすと決める。

 熱い展開です007とかスパイ映画にありそう*6

  自分は「不幸系キャラに幸せになってほしい」系の性癖を持っているので後半のアナスタシアのストーリーに一気に引き込まれて初クリアがアナスタシアルートになりました*7

  アナスタシアの魅力は、「冷静で女優としてのプロ意識を高く持ち、演じることに対する熱意がある。」という最初の顔が、孤児絡みの境遇のひみつを知った後は「両親の復活をエサに、プレGにスパイとして育てられ、華撃団潜入のために『プロの女優』を演じていたがいつしか他人を演じることで一時辛い境遇を忘れられる女優の魅力に惹かれていった」という哀しい美しさで輝く点ですね。

 告白後も罪の意識に苛まれながらも、帝劇のみんなの温かい赦しを得て救われていくのがいいなぁと。

 個人的には、歌舞伎座でお芝居に感銘をうけてはしゃぐ姿や星を見て辛いことを忘れようとしていた姿が印象的です。つらい境遇が無かったら意外に天真爛漫なカワイイ性格なのではないかとちょっと思ったり。

 次回作ではもっと油断した顔が見れたらいいなぁ。

 

神崎すみれ

 大人になった元帝劇トップスタァ。引退公演後にも関わらず二都作戦で戦おうとするも霊力が足りず、さくらや大神さんに帝劇を託され見送ることになる。これ以外にも帝劇の衰退やらWOLFの横槍やら、ファンからすると心中察するに余りあるという境遇に涙。

 「夜叉=さくら」疑惑の際、一瞬顔をひきつらせたものの、一貫して真宮寺さくらはこのような愚劣な者では無いと言い切り信じている姿が本当に来るものがある。今回の成長したすみれさんは、デザイン等に賛否両論あるのは承知ですが、個人的には帝劇の絆の力を体現しキャラクターが深まったのと、成長した姿も美しいので大賛成。

 神崎重工という後ろ盾、元花組という現場を理解し大事なことを知るには充分すぎる経験。政財界へのパイプと表で何と言われようと裏で努力を惜しまないその性格から支配人の座を守るにふさわしい人選だと思います。

 

 お美しゅうございます。なんか若いときの衣装でも案外通用しちゃいそうなあたりトップスタァおそるべしといったところか……。

竜胆カオル

 地味目な経理・事務のおねーさん。予算に厳しい帝劇の実務を取り仕切るまさしく「縁の下の力持ち」。

 以前の風組でいうところの藤井かすみさんポジションですが、時代が一気に進んでホントに事務でいそうな感じに。最初見たときはBLEACHネムみたいに感情が無い感じなのかなぁと心配でしたが、じつはすみれ様に心酔してたり、センスが変だったり、告白されて顔を赤らめたりと「リアルに居そうな地味目なおねーさん」という趣が強く良き良き。

 結構美人ですよね。カオルさん。スーツも普通のスーツかと思いきや背中に黄色があしらってあったりとおしゃれさん。個人的に好きです。

 メインストーリーでは一貫してサブだったものの、神山くんに「スパイなどと言うな!」と言われた際に思い直して謝罪し強く「仲間を取り戻す」という風に舵をきれるのって実は結構すごいことだと思います。あの状況じゃアナスタシアはスパイ以外の何物でもないし、被害もすごい。カオルさんの言うことは100%正しいが同時に隊員の士気を下げる言葉でもあります。そこを、隊長に一喝されるだけできちんと「士気を上昇させる」方向にもっていく。心の芯が強くないとできないことだと思います。天晴。

 令士が入れようとしたちょっとエッチな雑誌「蒸気天国」について内容を把握していたりOPで令士とこまちといっしょに歩いていたり風組まわりとの交流が多く、もう少し花組のメンバーと仲良くしているシーンが欲しかったりします。令士×カオルいいと思うの。

大葉こまち

 関西人枠。あきんど魂をもって銭勘定してるの可愛いですね。 

 キャラデザや普段の口調の印象よりもわりとしっかり者(やや発注ミスやらニッチな商品を作ろうとしたりと甘いところもあるが)で、簡単な医療をこなすあたり姿に反して頼れる大人ってかんじ。

 さくらがふさぎ込んだ時に心因性のものであり、こじ開けるよりもある程度の休養が必要であると判断するなど洞察力にも優れ、かつかなり良識的な人物でもある。いいオカンになりそう。

 カオルがわりと「普段気丈だが、ピンチの時に弱ってしまう」タイプなのに対してこまちは「良くも悪くも現実をみてそれでも明るく振舞ってくれるピンチに強いタイプ」なのかなとも思ったりもする。

 椿ちゃんとは全く違う方向で明るく正しい売店の顔役って感じがします。言葉的にもともと花屋敷支部とかに配属されてたりしてもおかしくない、いや、どうだろ……。

 なんだかマスコットキャラクターになった頃合あたりのカネゴンを美少女にした感じっていう印象があるのはやっぱり「ジャリンジャリン儲けたるで!」のせいなのかな……。

司馬令士

 めちゃんこ格好いい漢。主人公親友ポジということで加山を連想させるが、往年の整備士の文脈も取り入れられており「現代風格好いいあんちゃんになった真田さん」といった感じ。

 軽薄な雰囲気で、時折エッチな雑誌を差し入れて欲しいと言ったり、女の子に可愛い可愛いと言いながらも手は出さない(というか神山隊長が手を出しすぎてんだよなぁ)。

 なにより光武の整備の際に四つ葉のクローバーで無事帰れのおまじないをしていたり、寝ずに無限を整備したりと性格の良さが垣間見えます。アナスタシアに撃たれた際にも腹部銃弾貫通という重症なのにもかかわらず無事なように振舞い、一点の迷いもなくアナスタシアをかばった挙句夜叉に切られたアナスタシアを真っ先に霊子培養槽に入れ救命措置を施すところはもう漢というほかない。漢と言わずして何なのか!!

 神山くんに「俺だって霊子戦闘機で戦いたかった。でも俺には適性が無かった。そりゃぁ荒れたさ。でも荒れた俺にひどい言葉を投げかけた奴がいるんだ。その言葉で俺はここまでこれた。」と語るあたり、神山くんに対する信頼の厚さもあり、本当に良いキャラクターといえます。

 格納庫に寝泊まりし、付きっ切りで無限の整備や舞台装置のメンテなどを行うためあまり私生活が見えないのが心配なところでもあります。

 杉田さんらしいフリーダムな演技が垣間見えるシーンもありますが、格好いい漢の部分が前面に出ていて今回は控えめ。続編で神山くんと一緒に覗きをはたらくシーンとか描かれたら面白いかもしれない。すみれさんやらカオルさんに正座させられたり

 というか、カオル・こまち・令士はもっと街に繰り出しているシーンが欲しいですね。

 

西城いつき

 前回の記事でも書きましたが、ダマされましたぁ!

 帝劇宣伝部通信で「まぁ……。そういう、ねぇ……。」的な匂わせる感じだったので「サブキャラは加山と同じで芸能人もじりなのねー(㍂」と思ってたら……!

 確かに、なんかやたら朝早くから帝劇にいるなぁこの子、と思ってたんですがなるほど月組とは……。すみれさんが月組の話したときに絶対加山が出てくると思いましたもん。

 普段は元気な劇場追っかけの女の子で、すごくJKっぽい感じですね。最終話直前で現れたエロい衣装月組制服ではまさしく銀座スパイって具合でちょっと凛々し目に喋ってるのが背伸びしているみたいで可愛いです。

 「モギリなんだね!」とか、「今の関係者!?」とか「すみれ様~!」とか内情知ってて言ってたとはこやつ、やりおる……。*8最終話で神山くんをおムコに行けなくするあたり作中随一の変態の可能性が……。

郷ひろみ

 ダマされましたその二。

 三日月の初穂ちゃんサイダーやアーサイダー(選択肢によってアーサー以外の幻覚もあるけど)はスパイグッズだったんですね……。

 のほほーんとしててある意味隊長のいつきちゃんよりもヤバめなスパイ感が漂ってます。薬物劇物の心得があるってことですもんね。そんなもん飲ますな*9

 今回のサブキャラの中では、一番心を掴まれました。というか、ヘッドフォンでプレイしているときにあの独特な話し方があざとく心を掴んでくるというか、下手な催眠術なんかよりも効果がある催眠音声を聞いている感覚に陥るというかおっとりしながら人心掌握やその他もろもろ言えないお仕事について長けていそうで背筋が寒いというか……。

 

 

望月八丹斎

 忍者と見せかけてたまに出稼ぎに帝都に出る地方の農民、に見せかけて忍者な食わせ物狸ジジイ。大好き。

 怪しすぎる金の着物に、タキシードをつけて現れる某大学生に似た仮面。これだけでただの爺さんでないこと丸わかりなんですが、初登場時に海軍士官学校主席の神山くんの攻撃を体捌きだけで封殺することが余裕という点で絶対忍者確定だなと思いました。

まさか口寄せするとは思いませんでしたが。BLEACHかとおもったらNARUTOだったZE☆っていうかサクラ大戦だよ。

 派手な技の一方で、きちんと「カバーストーリーを流して情報をかく乱する」という忍者らしい手法をとっていたり、「忍者なんているわけないじゃん」という世界観にあえて派手派手ピカピカ忍者姿で現れるのも「痛い人もいるもんだ」という思考の網に隠れていると考えると、ホントに食わせもんの忍者だったり。

 月組も似たような立ち位置なので、八丹斎頭領にはある程度月組のこととか把握していて欲しいなとちょっと思ったりします。というか加山と面識があってほしい。

大帝国ゲキゾウくん

 太正29年(1940年)に現れたゆるキャラ中の人などいないのです。

 モギリに加えて新たに加わった隊長の職務。すみれさん先見の明ありすぎです。デザインがカオルさんということで、劇中では「一般人からはそこそこ、好きな人からはとことん」な愛情の注がれ方をしているマスコット。歴代美術集の設定ラフに攻撃ポーズがあるあたり、紅蘭よろしく令士に改造されてフレキシブルな可動域をほこるゲキゾウ君mk2に後々なるのだろうか……。

 そしてやっぱり覗きに悪用するあたり一回神山くんは地獄に落ちたほうがいい。

 

天宮ひなた

 さくら母。霊剣「天宮國定」に命を宿し、帝都を救った人。

 やはり真宮寺家とおなじように存在していた特殊な血筋といった印象。陰陽師の服に似ているからそのあたり関係しているのでしょうか。

 真宮寺家の一件はゲームでもアニメでも非常に重く描かれていましたが、ひなたさんは終始笑顔で「覚悟を決めた人の顔」をしていました。

 ここから先はあくまで個人的にそう思ったというだけでそういう政治的主張をしたいわけでは無いことをあらかじめ断っておきます。

 太正29年って「未曽有の大戦争(降魔戦争)を終わらせるために命を差し出した人」がいて「(少なくとも帝都は)復興を遂げた後」の話なんですよね……。これってこの国の歴史とリンクしていて、「ひなたさん」は物語の人物だけどこの国には確かに「ひなたさん」と同じ心持で未来を託した人がいたんだよな、と少し歴史を思い返したりもしました。「未来を託した人の想いを知り成長し、勇気を出して立ち向かうさくらの姿はなにか大切なものを教えてくれてるみたいだな」とちょっと思いました。脱線おわり。

 なんにせよ、ひなたさんとさくらの交流は物語に深みを与えていてとても良いと思いました。

天宮鉄幹

 誰よりも怖い顔に筋骨隆々な身体、自分の娘の命を差し出すことを受け入れていると「怖い要素」てんこ盛りな父。でも言動を見てるとたぶん一番やさしくて苦しんでる人だとわかる親父。

 初登場のさくらの帰省の際の言動からして「悩める娘に悩む時間・癒す時間を与える」という感じであり、夢につかれて戻ってきたさくらを全く拒絶せず様子を見ているあたりから滲み出る「良い人」オーラ。

 一週目で好感度を上げきれなかったため大団円会話を聞きそびれているのですが、大団円会話でなくとも「止めてくれてありがとう」「帝剣が必要になったら、また差し出そうとするだろう」「それでも、誠ボンが止めてくれると信じているよ」と。

 嫁だけでなく娘まで奪われるというのに、それでも世界を守るための宿命として自分を律する。おそらく一番つらい立場の鉄幹さん。彼が安らかな表情を見せられる世界が続編などでくるといいな、と本気で思います。

 

村雨白秋

  魅惑のダジャレオムライス魔人剣士。設定盛りすぎ!とも思いますが、思わせぶりに出てきていながら実は本編にあまり絡んでいなかったりします。

 その言葉は、さくらを慮ることが多く、さすが剣の師匠といった具合です。さりげなく様々なマップに出現しオムライス(あんかけオムライス、オムそば、大帝国ホテルのオムライスなどなどオムライス亜種たち)に異常な執着を見せていたり、毎日劇場に足を運び帝国華撃団の様子を見守っているなど現時点で本当に謎が多い方。少なくともすみれさんとは面識があるんですよね。

 どうも上級降魔なのか、降魔の世界に送り込まれたスパイ(人間)なのか、上級降魔でありながら人間に味方をするようになった特殊なパターンなのか、よくわかりません。二都作戦の際に幻都から帝都に顕現したんでしょうか*10

 個人的には「整った顔立ち」「実は手練れ」「しょうもないこと(ダジャレ・オムライス)が好き」といったいかにもな部分が好きですね。あとは続編やメディアミックスを作るうえで重要な「歩くクリフハンガー」というキャラということで否応なしに好感度が上がるというか。

 中の人ネタ的に令士と会話しているシーンとか欲しかったり……。無理っすかね?

 

まとめ

 本来ならばこの記事ですべてのキャラクターと楽曲について語りたかったのですが、帝国華撃団関係者だけで文字数が9000文字を突破する*11という事態に陥ったため、「帝国華撃団編」「世界華撃団編」「敵編」「楽曲編」に文字数の様子を見て分けたいと思います。(文字数如何によっては記事を統合してお送りします。)

 ただ「キャラクターええで!」と語るだけでこんなにも文字数がかさむということは、やっぱり新サクラ大戦登場人物のキャラクターが立っていて濃いということの証左ですね。

 それでは、次回もよろしくお願いいたします。

 

*1:前記事でも書きましたが、ある種大神一郎の呪縛は大きいです。……Vだって、新次郎だっていいぞ!ちなみに大河新次郎も「海軍学校主席(しかも飛び級)」「少尉任官後華撃団隊長に」「真面目だが体が勝手に」など大神さんの遺伝子を受け継いでいる。というか大神さんの姉の息子で甥っこでありホントに血族である。

*2:個人的に大神さんは「さん」で新次郎は「新ちゃん」で神山くんは「くん」って感じ。新次郎と神山は基本的に双葉さん(大河双葉。大神さんの姉で新次郎の母)とかすみれさんが劇中でそう呼んでいるからというのもありますが。

*3:比較対象のカンナが鉄のハートと爆発力で問題を解決する姐さんというより爆走トラック野郎タイプなのに対して大分乙女ですよね。いい子。

*4:風呂のぞきイベント時やスケベイベント時に度々「地獄に落ちてください」と言われるのが印象的なぐらいですかね。

*5:大戦艦ハルナ。アルスノヴァで描写されていない最近のストーリーでも相変わらず第三の主人公してるのでまたテレビとかで触れる機会がほしいですね。

*6:もっとも、スパイ映画でアナみたいなキャラクターが出たら確実に命を落としてしまうのでしょうが……。

*7:ちなみに副隊長選択の時点で全員選べる状態で、それまでは初穂ルートに進む気でした。初穂→さくら→あざみ→アナスタシア→クラリスくらいの感覚だったんですけど一気に変動が起きましたね……。

*8:もっとも筋金入りの帝劇ファンですみれさんにメロメロなのはマジなんだろうけど

*9:ちなみに初穂ちゃんサイダーは神山が勝手に飲んだのでノーカンですね。……ん?いや?……でも店頭にそんなヤバいもん置いとくなww

*10:さくらの剣の師を務める都合上、遅くとも二都作戦の時には帝都にいなければならない。

*11:1万字突破しました。個人的に3千字が1時間弱で書ける量、1万字が根を詰めて1日で書ける量というくらいですが、あんまり感想記事が長々と続くのも読みにくいので分ける方向で考えています。